グローブの生産、製造ライン、製造工程


現在のコロナ禍で未だ手袋は品薄状態が続いています。

手袋の最大生産国のマレーシアはコロナの影響を直接打撃を受けて

生産が止まってしまい世界への手袋供給に大打撃を与えてしまっています。

そして防護服やマスクと同様、医療スタッフには感染症から身を守るために

欠かせない重要なものです。コロナ禍により手袋の需要が一般から専門職、

工場、医療現場等何倍にも増え、

供給量が追いつかない現状が続いています。

日本で使用されているグローブはそのほとんどが輸入に頼っています。

そのシェアの内訳は最大生産国マレーシアが世界での手袋シェア率65%、世界の手袋の3分の2は

マレーシアで作られた手袋です。続いてタイはシェア率18%で中国は9%です。

天然ゴムの産地であり、手袋には製造するにあたって大量の水を必要とし、

製造ラインは広大な広さと長さと大掛かりな設備を必要とします。


その作業工程は受け取りから始まり原料、配合

手型の洗浄→目視検査→熱水洗浄→アルカリ洗浄→次亜塩素酸、

無機物質の除去(汚れ、油分、硫黄)→手型のブラッシング→手型の表面と指間をこすり洗い→熱水洗浄→

2回の洗浄(次亜塩素酸ナトリウムを洗い流す→酸洗浄(硝酸、無機物質の除去、カルシウム塩)

→熱水洗浄(凝固剤タンクの前に酸を洗い流す→手型の乾燥(レールキャリアーに吊るしてドリップ乾燥

→凝固剤ディップ(カルシウム塩、手袋の粘着性と厚さの基礎となる、ストリッピングの際の離型剤として働く)

→凝固剤乾燥機(手型に凝固剤を密着させる)

→ラテックスディップ(浸漬時間と引き上げ速度が手袋の厚さを決定する)

→ラテックスジェル乾燥機(リーチング前に手袋の表面を乾燥させるプレキュアリング、

リーチングの際にラテックスフィルムが洗い流されることを防止する)

→トリプル洗浄(残留化学物質やラテックスタンパク質の除去)

→プライマーディップ(ポリマーコーティングのための粘着性架橋剤)

→乾燥機(プライマーの乾燥)→材質、サイズ、左右の識別のための印刷

→ポリマーコーティング→ビード作成→加硫(複数の乾燥機、手袋の強度と伸縮性を増強)

→加硫後の洗浄(多数の洗浄タンク、ラテックスタンパク質、水溶性物質、残留化学薬品などを除去)

→塗布ディップ(ストリッピング後に手袋の内側が固着するのを防止する溶液)

→乾燥→手動ストリッピング→自動ストリッピング→作業検査員による品質管理検査

(1つ1つ手作業で手袋を膨らませて穴、コーティング外観不良の有無の抜取検査)→乾燥→洗浄(塗布溶液の除去)

→塩素処理(摩擦低減の為、ラテックスタンパク質と残留化学物質の低減、)

シリコン処理と乾燥(手袋内側部分のシリコン処理、パウダーフリー手袋の装着性向上)

→防水テスト(吊るされた手袋1つ1つに水1000MLを入れて2分間テストチェック、ピンホールの確認)

→クリーンルーム施設でパッケージング→するものとしないものがあるがガンマ線滅菌

→コバルト60放射線による微生物殺菌、最終パッケージ後に透過

これはあくまでもラテックス手袋生産工場のほんの一例の生産ノウハウなので

各工場によって様々です。研究開発も積極的に行われています。

という言うように様々な幾度となる工程を繰り返し製品として出荷されます。

このような大規模施設には広い土地とコスト制限が必要なため

日本ではアジア諸国にその製造、生産を頼っています。

使い捨ての手袋にはいろいろな種類があります。

使用用途によって使い分けられています。

PVC手袋、TPE手袋

PVC手袋というものがあります。

これはプラスチックやビニルの素材で作られた手袋です。

記事が非常に薄めにできていて手先の感覚があり、

細かい作業に向いている手袋です。耐薬品性、耐油性も強めで多くの業種に利用されています。

美容系の職種にもよく使われています。PVC手袋は食品業種に向いていないといった面があります。

これには食品衛生法の中に、塩化ビニール手袋の使用禁止が含まれているからです。

塩化ビニール手袋に含まれているフタル酸エステルという成分が体内に入り込むと

害として影響する可能性があるからです。その為、加工、調理、

食品を扱う場合は食品衛生法適合の手袋を使用しなければなりません。

ポリエチレン手袋というものもあります。

こちらの手袋は食品衛生法に適合しているものが多く、1枚の価格も安い手袋です。

強度は弱く細かい作業には不向きな点があります。

TPEという手袋もあります。熱可塑性エラストマーの略称で

価格コストが安く一時的な代替品として使われています。

食品衛生法適合のものも多く

ポリエチレンよりも細かい作業ができるといった利点もあります。

介護施設や食品工場で使われることが多いです。

実際のところ、PVCとTPEは現在環境問題で使用が禁止されている国もあり将来的には

環境問題として禁止となる可能性があります。


需要が急増するニトリル手袋


ニトリル手袋とは、化学的につくられたニトリルゴムで、

ゴム手袋とはしがった素材でラテックスによるアレルギーを引き起こすことがある為、

ニトリル手袋が使用されることが増えています。

合成ゴムでできたニトリル手袋は柔軟性はラテックスよりやや劣りますが、

耐油性、耐薬性に優れていて、引っ張り、突き刺し、摩耗にも強い素材です。

このコロナ禍でニトリル手袋は医療現場で最も必要とされています。

特にマレーシアで度重なるロックダウンや工場一時ストップや生産制限などで需要に対して

供給量が追い付いていません。コロナ感染症流行により急増している手袋の需要に対して圧倒的に生産数が追いつきません。

ニトリルゴムの原料も不足が続き値段も高騰しています。

物流も各国でスムーズにいっていなく滞ることも多々続いていて原料確保に障害を与えています。

製造プラントの建設や医療用とその他の手袋の製造ノウハウの違いで

厚生労働省の許可が必要なため早急に製造施設拡大は難しいのです。

一般にも感染対策として必要な方が増えたと同時に、今まで常時使用していた工場や施設、研究所や医療機関、食品工場など

も在庫確保のために発注数を倍増させるなどの対策をしているため品薄の状態はまだまだ続きます。

そして各家庭や個人の感染対策のためのニーズも増え需要の増大はし続けています。

使い捨てのディスポーザブル製品なので頻繫に取り換えが必要なものなのでその消費量も膨大です。

コロナの収束もまだまだ先が見えず不安の渦中です。

最後に

今コロナウィルスの問題は終わってないないので品薄、金額高騰は続いていくと思います。

この問題はコロナウィルスの感染収束になってから徐々に復旧していくものだと思います。